廃棄してきたニラの茎の可能性に注目
辛麺の旨みを大きく飛躍させるバイプレイヤーを知っていますか?
その正体は一般の家庭でも広く食べられているニラ。
主役のような華やかさはなくとも、数々の舞台に絶妙なスパイスを加え、多彩な表情を覗かせる彼らは桝元の辛麺にも欠かすことができません。
けれど実はニラの茎は異物混入や土汚れを落とすのに手間がかかるため、ずっと廃棄という選択をしていました。茎部分はニラの10〜15%に相当するため、運営する3店舗でロスしてしまう茎の総量は年間1トン以上。本来は食べることができると知りながらも、当時は何の疑問も持っていなかった…というのが本音です。
そんな中、私が廃棄問題に向き合うきっかけをつくったのは従業員のひと言。
「まだ食べられるのにもったいないよ」。
その声から有効活用できる方法を模索してたどり着いのが、細かく切ったニラの茎を醤油漬けにした「必然のニラ醤油」です。まずは店頭での無料提供という方法をとり、廃棄ロス削減への第一歩をスタート。するとニラ醤油は少しずつファンを増やし、お客様から商品化をリクエストされるまでに成長を遂げました。
そして2019年には漬物製造業の資格を取得し、大分南店に隣接するかたちで専用の製造工場を設立。2021年にはさらなる販路の拡大を目指し、生産性と衛生面での管理に優れた新工場を誕生させるなど、その後もニラは辛麺の相棒としてのキャリアを磨きながら独自の躍進を続けています。
その正体は一般の家庭でも広く食べられているニラ。
主役のような華やかさはなくとも、数々の舞台に絶妙なスパイスを加え、多彩な表情を覗かせる彼らは桝元の辛麺にも欠かすことができません。
けれど実はニラの茎は異物混入や土汚れを落とすのに手間がかかるため、ずっと廃棄という選択をしていました。茎部分はニラの10〜15%に相当するため、運営する3店舗でロスしてしまう茎の総量は年間1トン以上。本来は食べることができると知りながらも、当時は何の疑問も持っていなかった…というのが本音です。
そんな中、私が廃棄問題に向き合うきっかけをつくったのは従業員のひと言。
「まだ食べられるのにもったいないよ」。
その声から有効活用できる方法を模索してたどり着いのが、細かく切ったニラの茎を醤油漬けにした「必然のニラ醤油」です。まずは店頭での無料提供という方法をとり、廃棄ロス削減への第一歩をスタート。するとニラ醤油は少しずつファンを増やし、お客様から商品化をリクエストされるまでに成長を遂げました。
そして2019年には漬物製造業の資格を取得し、大分南店に隣接するかたちで専用の製造工場を設立。2021年にはさらなる販路の拡大を目指し、生産性と衛生面での管理に優れた新工場を誕生させるなど、その後もニラは辛麺の相棒としてのキャリアを磨きながら独自の躍進を続けています。
広がる、つながる。ニラ醤油の輪
私たちの店舗で使用するニラは、すべて大分市産にこだわっています。
全国でも上位の出荷量を誇る大分は、実は西日本を代表するニラの産地。そこでいつの日か、弊社に欠かせないニラをつくる農家さんにお会いしたいと考えてきました。
そしてそんな私たちの思いを加速させたのが、奇しくもコロナ渦だったのです。
「必然のニラ醤油」は店舗で使用するニラの茎部分を原材料とするため、製造は店舗の集客に大きく左右されます。さらに営業を縮小する飲食店が増えたことから、通常なら消費されるはずのニラの大半が販路を失ってしまいました。
次第に近隣の農家からも「うちのニラも使ってほしい」という声が寄せられ、それならば!と葉も茎もまるごと使用した新商品の開発を決心。県の協力を得て完成した新商品が「みんなのニラ醤油」になります。
そして実際に大分市のニラ農家『香飛農園』へ足を運んだことでわかったのは、ニラの生育にはまず健康な株を育てることが大切だということ。幾度もの収穫で品質を落とさないためには、ハウス内の室温管理や土壌づくり、手作業での収穫、その後の温度管理など、年間を通した細やかな管理が必要になります。さらに大分では11月から翌年の7月まで収穫する「冬ニラ」と、4月に植え付けを終えて7~11月まで収穫する「夏ニラ」の2種類を栽培しているため1年を通した生産が可能。そのため農家の皆さんには休みがありません。
命がある限り、何度でも葉を伸ばし続ける強さ。
慈しみの心を持ちながら土に触れ、苗を育て、実り豊かな明日を切り開いていく農家の人々。これからはニラの生産に関わる人々の思いも、余すことなく食卓に届けていこうと思います。
全国でも上位の出荷量を誇る大分は、実は西日本を代表するニラの産地。そこでいつの日か、弊社に欠かせないニラをつくる農家さんにお会いしたいと考えてきました。
そしてそんな私たちの思いを加速させたのが、奇しくもコロナ渦だったのです。
「必然のニラ醤油」は店舗で使用するニラの茎部分を原材料とするため、製造は店舗の集客に大きく左右されます。さらに営業を縮小する飲食店が増えたことから、通常なら消費されるはずのニラの大半が販路を失ってしまいました。
次第に近隣の農家からも「うちのニラも使ってほしい」という声が寄せられ、それならば!と葉も茎もまるごと使用した新商品の開発を決心。県の協力を得て完成した新商品が「みんなのニラ醤油」になります。
そして実際に大分市のニラ農家『香飛農園』へ足を運んだことでわかったのは、ニラの生育にはまず健康な株を育てることが大切だということ。幾度もの収穫で品質を落とさないためには、ハウス内の室温管理や土壌づくり、手作業での収穫、その後の温度管理など、年間を通した細やかな管理が必要になります。さらに大分では11月から翌年の7月まで収穫する「冬ニラ」と、4月に植え付けを終えて7~11月まで収穫する「夏ニラ」の2種類を栽培しているため1年を通した生産が可能。そのため農家の皆さんには休みがありません。
命がある限り、何度でも葉を伸ばし続ける強さ。
慈しみの心を持ちながら土に触れ、苗を育て、実り豊かな明日を切り開いていく農家の人々。これからはニラの生産に関わる人々の思いも、余すことなく食卓に届けていこうと思います。