安全衛生への取り組み
SAFETY
衛生管理の徹底により、
安心品質の美味しさを確保
安心品質の美味しさを確保
食品衛生法の改正に伴い、国内において「HACCP」による衛生管理の完全義務化が行われた2021年6月。けれど当社では以前より、この国際水準の衛生管理基準を順守してきました。また、すべての従業員が食材や機器を適切に取り扱い、自らの衛生管理の重要性について正しく理解を深めるなど、業務に携わる全員が食に対する安全意識を持って仕事に取り組んでいます。
HACCP
HACCPシステム運用適合証明書取得(2022年3月)
HACCPに沿った衛生管理の制度化
原料の入荷から製造の各工程で起こりうる危害、さらに最終製品の衛生に大きく影響する項目を細かく分析し、特に重要とされる工程を重点的に管理・記録することで製品の安全性を高める手法を「HACCP」と呼びます。この手法は勘や経験に頼る部分が多かった従来とは異なり、導き出した全ての対策が科学的に裏づけされたデータに基づいている点が特徴。管理手段をしっかりと制度化し、さらに記録を残すことで問題が発生した際の速やかな原因究明にも役立ちます。
1.作業者の体調管理
従業員自身が汚染源となることを防ぐため、始業前の体調確認を徹底しています。下痢・嘔吐・発熱などの症状がある場合は速やかな医療機関の受診はもちろん、手指に傷などがある場合は衛生手袋を着用。状況によっては調理業務からの配置替えも行います。
2.入室準備室
従業員は必ず清潔な作業着を着用。さらに製造室に入場するためには入室準備室を通らなければならず、その場所で粘着ローラーを使用することで毛髪などの混入を防ぎます。背中は2人体制で入念に。装飾品の持ち込みも厳禁です。
3.残留塩素濃度の測定
微酸性電解水でニラを予備洗浄した後、試験紙を使って残留塩素濃度を測定。食品製造の現場においては食材の洗浄・殺菌に使用した洗浄水の食品衛生法や、HACCPに準拠した塩素濃度の管理を不可欠としています。
4.ニラの脱水
洗浄と同様にニラの品質を大きく左右するのが脱水。断面時に付着した細胞液や、洗浄を終えた後の余分な自由水(食品中の水のうち細菌などの生物が使用できる水)を取り除くことで雑菌の増殖を防ぎます。
5.殺菌の温度管理
製品の品質を確保するためには、食品中の細菌や病原菌を死滅させるための温度管理が重要です。当社では定められた殺菌・滅菌の基準をクリアし、なおかつ美味しさという商品価値を損なわないための管理を徹底。安全保証のために計測データも保管しています。
6.異物の検出
異物混入を防ぐ最後の砦であり、HACCPにおいても必ずCCP(重要管理点)として設定される大切な工程です。また検出感度を高めるためには、探知機を正しく使用することが重要。適正な動作を確認した上で全ての製品を探知機に通過させます。
当社では「関わる人すべての人を元気に」という理念のもと、作業の効率化を図ると共に各種設備によって衛生的な環境づくりに努めています。2021年12月に誕生した新工場では、人・もの・空気の動きによる汚染物の混入や拡散、交差汚染を防ぐために作業場を衛生レベルごとに区分。今後もこのシステムをしっかりと維持・運営するとともに、さらなる体制の強化を目指します。